浦和発祥の健康法「声磨き」注目集まり今後広がる気配 埼玉から名乗りを上げた女性“甲子園”で魅力披露へ
中小企業庁が主催する「アトツギ甲子園」の東日本ブロック大会が17日に東京都内で開かれる。埼玉からは、さいたま市浦和区で声磨き事業を手がける「ボイスクリエーションシュクル」の佐藤直さん(31)が出場する。佐藤さんは「さいたま発祥の健康法『声磨き』の魅力を発信したい」と意気込んでいる。
アトツギ甲子園は39歳以下の中小企業後継者が新規事業プランを競うイベント。2021年から全国規模で行われており、今年で3回目。今年は192人の応募があり、書類審査を経て、全国を3つのブロックに分けて各15人計45人がエントリーしている。
佐藤さんは、専業主婦だった母が47歳で創業した会社の後継者として、長年携わったスポーツビジネス業界から転身し1年半がたつ。
コロナ禍で喉や声に不調を抱えるシニアが急増。誤嚥(ごえん)予防である健康声磨きに注目が集まり、汎用(はんよう)性が高い事業に伸びしろを感じたという。そこで人材がいなかった営業や新規事業の立案・広報を担い、「声のチカラで日本を元気に!」という母のおもいを具現化してきた。
この間、全国各地で展開する既存事業「健康声磨き」のノウハウを生かし、新たに「声磨き健康経営」を立案。呼吸法や発声法、表情筋・滑舌トレーニングなどを従業員に提供し、現在、県内企業で実証実験も進めている。さらに全国に在籍する声磨きインストラクターを最大限活用する各種講座の仕組み作りにも携わってきた。
大会では新規事業として、さまざまな業種業界と積極的に連携し、地域を活性化する事業の推進を発表する。スポーツを生かした具体例をアピールする予定という。
佐藤さんは「チャンスを頂けて感謝。老若男女問わず声を磨く時代をつくるため、まだまだ歴史も実績も浅い会社だが、浦和発祥の健康法『声磨き』の魅力を発信したい」と話している。
大会を勝ち抜くと、3月3日に都内で開催する決勝大会への出場権が得られる。
アトツギ甲子園の特設サイトでは、地元後継者・推し後継者に「いいね!」を押してもらう応援合戦も展開している。