埼玉新聞

 

冷水かぶり安寧祈る 100日間の「大荒行」終えた僧侶らが水行式 ウクライナに思い馳せる人も 円蔵寺

  • 水行式で冷水をかぶる荒行を終えた僧侶ら=21日午後、さいたま市浦和区東岸町の円蔵寺

    水行式で冷水をかぶる荒行を終えた僧侶ら=21日午後、さいたま市浦和区東岸町の円蔵寺

  • 水行式で冷水をかぶる荒行を終えた僧侶ら=21日午後、さいたま市浦和区東岸町の円蔵寺

寒い時期の100日間の大荒行を終えた僧侶らによる水行式が21日、さいたま市浦和区東岸町、日蓮宗の円蔵寺(加藤良海住職)で行われた。県内の寺の僧侶ら7人がお経を唱え、冷水をかぶり、信徒の家内安全などを祈願した。

 僧侶らは昨年11月から今年2月までの100日間、午前3時から午後11時まで1日7回の水行をして、読経を繰り返す修業を成し遂げた。この日の市内の最高気温は8・2度。下帯姿の僧侶らは、冷たい水を勢いよく何度もかぶり、水しぶきが上がる中、信徒らは手を合わせていた。

 浦和区の元音楽教師菊間輝子さん(81)は、コロナ禍の身体健全と平和を願った。ロシアによるウクライナ侵攻から間もなく1年。菊間さんは「土地は荒れるし、作物はできなくなる。これ以上戦っても良いことない。ウクライナの人を救うことができたらと思う」と話した。

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