埼玉新聞

 

なんと大宮駅近くの広大な土地、貸し出しへ すでに40法人が興味あり 東日本の「対流拠点」実現へ公募

  • 市営桜木駐車場として利用されている市有地=さいたま市大宮区桜木町3丁目

    市営桜木駐車場として利用されている市有地=さいたま市大宮区桜木町3丁目

  • 市営桜木駐車場として利用されている市有地=さいたま市大宮区桜木町3丁目

 さいたま市は、市営桜木駐車場(大宮区桜木3丁目)の用地活用事業者の公募を開始した。市は大宮駅周辺のまちづくりを進めており、人々が集まり交流する東日本の対流拠点として、市有地の活用を図るとしている。民間活力を導入するため、公募型プロポーザル方式を採用し、年額約1億3500万円で貸し出す。

 市東日本交流拠点整備課などによると、対象の敷地は大宮駅から北西の約500メートルに立地し、市有地約2・7ヘクタールのうち約1・8ヘクタール。現在は市営桜木駐車場で、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場としても利用された。残りの0・9ヘクタールについて、市は広場などを整備する予定。

 貸し付け方法は定期借地権設定契約で、運営期間は30年以上70年以内。参加資格確認書類の提出期間は3月1日~5月12日。提案書の提出期間は6月28日~7月28日。10月ごろに優先交渉権者を決め、12月ごろに基本協定を締結。来年2月ごろに契約の締結、4月に土地を引き渡す。

 土地利用に関する条件として、居住施設や近隣環境を損なうような施設を禁止し、交通抑制対策を求めている。地域への貢献に関する条件として、市が整備する広場などに連続する600平方メートル以上の広場の整備のほか、防災備蓄機能と地元住民らが災害時に避難できる空間、地域交流機能としてのコミュニティー空間を挙げている。8日の事業者向け説明会には、約40法人が出席した。

 清水勇人市長は1月27日の定例会見で、「事業者の活力を導入して、人々が集まり交流することで、新たな価値を生み出し続ける東日本の対流拠点形成に資する機能の導入を実現するため、用地の活用を図りたい」と述べた。

 問い合わせは、同課(電話048・646・3280)へ。

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