埼玉新聞

 

川越でタイの家庭料理イベント 川越はタイの東京五輪パラホストタウン タイ料理店のシェフ迎え市民と交流

  • 出来上がったタイ料理を手にする伊藤パッタマーさん(中央)ら=川越市の南公民館

 川越市内のタイ料理店からシェフを迎え、タイの家庭料理を作る多文化交流イベントが、同市の南公民館で開かれた。川越市は来年の東京五輪・パラリンピックでタイのホストタウンに登録。市民ら20人がタイの春雨サラダや炊き込みご飯、ココナッツミルクといった本格的な料理に挑戦し、タイの食文化に触れた。

 同市南台でタイ料理店「サバーイ・サバーイ」を営む伊藤パッタマーさん(33)や同店のシェフが手ほどきした。作るのはタイの一般的な家庭料理3品。「辛いだけではなく、酸味があったり、甘かったりと誰でもおいしく食べられるタイの代表的な料理」と伊藤さん。

 参加者はカオマンガイ(蒸し鶏炊き込ご飯)から調理。ソイビーンペーストなど、なじみの薄い調味料は日本のみそで代用できることなどアドバイスを受けながら、タピオカココナッツミルク、色鮮やかなヤムウンセン(春雨サラダ)を仕上げていった。

 東京都内の中学3年小平和佳さん(14)は「日本の料理では口にしない味でおいしい。夏に食べると元気が出そうなので、家でも作ってみたい」と話していた。

 市は今年4月、タイのホストタウンに登録され、事前トレーニングキャンプの受け入れをはじめ、さまざまなイベントを通じ、タイとの交流を深めていく。

 今回は、かわごえ国際ボランティアの会(亀田道昭代表)が催し、市民主導の取り組みとなった。亀田さんは「参加者が交流しながらタイ料理を作って食べ、タイの文化に親しむ。東京五輪の盛り上げにつながるといい」と話していた。

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