埼玉新聞

 

女性の様子から疑う「200万円引き出したい」 郵便局員が通報、詐欺から女性守る 上尾署が感謝状

  • 田中秀樹署長(右)から感謝状を贈られた小沢拓也さん

 振り込め詐欺の未然防止に貢献したとして、上尾署は24日、西上尾郵便局の小沢拓也さん(46)に感謝状を贈呈した。

 小沢さんは3日正午ごろ、現金200万円を引き出そうとした上尾市の80代女性の様子から、詐欺を疑い、ホットラインを通じて同署に通報した。女性は同日午前に、息子を名乗る男から「仕事のお金をなくしてしまい、1千万円が必要。いくらか負担していほしい」などとと電話があったことが分かった。

 小沢さんは「市民の財産を守るのが私たちの大事な役割。これからも警察と連携して詐欺被害を防いでいきたい」と力強く語った。

 田中秀樹署長は「被害を水際で防ぐには、金融機関の協力が不可欠。怪しいと思ったら、迷わず警察に通報してほしい」と話した。

 上尾署によると、同署管内の今年1月~6月23日現在の特殊詐欺被害件数は31件(被害総額4416万2886円)。前年同期比で12件増加している。

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