休職中の和光市幹部を再逮捕 部下に虚偽説明して生活保護受給者の現金548万円や通帳など詐取した疑い
2019/07/05/00:00
和光市幹部の男が詐欺容疑で逮捕された事件で、県警捜査2課と朝霞署は4日、生活保護受給者の現金約548万円や通帳などをだまし取ったとして、詐欺の疑いで、和光市企画部審議監の男(55)=休職中=を再逮捕した。
「現金と通帳を受け取ったことは間違いない」と認めているものの、犯意を否認しているという。
再逮捕容疑は、市保健福祉部長兼福祉事務所長として勤務していた2015年5月14日ごろ、生活保護受給者から預かった現金と通帳を同事務所に保管していることを知り、男性職員に「また検察から、あのお金を出せないかと言われている」などと虚偽の説明をして現金500万円を詐取。
さらに同年11月11日ごろ、同じ職員に同様のうそを言って現金48万10円と通帳をだまし取った疑い。
同課によると、現金と通帳は市内に住んでいた生活保護受給者の80代女性=15年5月に死亡=から市が預かり、金庫室で保管していた。
男は同年5月、市が金庫で保管していた100万円のほかに、職員に女性の口座から400万円を引き出させて計500万円を受け取った。48万10円は金庫で保管していたもので、事務所内で手渡ししていたという。
県警は6月13日、職員にうそを言って女性の現金200万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で男を逮捕。さいたま地検は4日、詐欺罪で起訴した。
女性の遺族からの問い合わせで発覚。市は今年1月、15年5月にだまし取った500万円について刑事告発していた。