コンビニのトイレで出産し乳児放置…地裁、母親に猶予判決「無責任さから起きた」 女児、命に別条はなし
2019/07/06/00:00
新座市のコンビニエンスストアのトイレで女児を出産して放置したとして、保護責任者遺棄の罪に問われた、東京都昭島市、無職の母親(24)の判決公判が5日、さいたま地裁で開かれ、新井紅亜礼裁判官は懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役2年)を言い渡した。
判決理由で新井裁判官は、生まれたばかりの女児を便器内に放置した行為を「死亡する危険性が高い悪質な行為」と指摘。医療機関を受診することなく、出産の準備もしていなかった点について「人命を軽視しており無責任」と述べた。
判決理由を述べた後、新井裁判官は「今回の事件はあなたの無責任さから起きたもの。今後は責任を放棄しないという決意をしてから親になってください」と説諭した。
判決によると、母親は1月24日午後、新座市内のコンビニのトイレで女児を出産。便器内に女児を放置して立ち去り、遺棄した。
女児は病院に搬送され、命に別条はなかった。