埼玉新聞

 

<所沢中2死亡>殺人未遂の疑い、同級生少年を逮捕 上半身に複数の刺し傷、警察官に「自殺」と説明/県警

  • 中学2年の男子生徒が刺された現場で現場検証を行う捜査員=6日午前、所沢市久米

 5日午後4時52分ごろ、所沢市久米の住宅で、近くに住む市立中学2年の本郷功太郎さん(13)が血を流して倒れているのが見つかった。本郷さんは腹などを刺されており、6日未明に搬送先の病院で死亡が確認された。県警は6日、本郷さんを刃物のようなもので刺したとして、殺人未遂の疑いで、この住宅に住む中学2年で同級生の少年(14)を逮捕した。容疑を殺人に切り替え、詳しい動機や経緯を調べる。

 逮捕容疑は5日午後4時50分ごろ、所沢市の自宅で、本郷さんの腹などを刃物のようなもので刺して殺害しようとした疑い。刺したことについては「間違いない」と認め、「教科書のことでけんかになった」と供述しているという。

 県警捜査1課によると、本郷さんは住宅の玄関先で倒れており、上半身の頭や腹に複数の刺し傷や切り傷があった。犯行に使用したとみられる刃物は確認されていない。

 警察官や救急隊が駆け付けた際、少年は現場近くにいた。少年は当初、警察官に「(本郷さんは)自殺した」と説明したが、所沢署に任意同行して話を聴いたところ、刺したことを認めたという。

 本郷さんと少年は友人で、期末テストの勉強をするために少年の自宅に集まっていた。自宅には少年と本郷さんのほかに少年の祖母がおり、事件の際、祖母の「何やってんの」という声を近くの住民が聞いていたという。少年と本郷さんはともに半袖Tシャツとハーフパンツの私服姿だった。

 別の同級生の男子生徒が期末テストの勉強で少年の自宅を訪れ、倒れている本郷さんを発見。助けを求めて近隣の男性(79)方に駆け込み、男性が「中学生男子が腹と口から出血して意識がない」と119番した。

 県警は少年と本郷さんについて校内や家庭内でのトラブルを把握していないという。

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