埼玉新聞

 

襲撃で男女けが、客が複数人いた郵便局…顔流血の男性重傷 逃げた男逮捕へ すでに別事件で逮捕の20代

  • 事件のあった郵便局の前で鑑識作業をする警察官ら=16日午後7時5分ごろ、川口市並木3丁目

    事件のあった郵便局の前で鑑識作業をする警察官ら=2月16日午後7時5分ごろ、川口市並木3丁目

  • 事件のあった郵便局の前で鑑識作業をする警察官ら=16日午後7時5分ごろ、川口市並木3丁目

 2月、川口市並木3丁目の川口並木郵便局で局員の男女2人が刃物で切り付けられて重軽傷を負い、現金を奪われた事件で、県警は16日にも、これまでに川口市内で発生した窃盗事件で逮捕していた都内居住の男(27)を、強盗致傷容疑などで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、男は2月16日午後1時半ごろ、川口並木郵便局に押し入り、窓口にいた20代の女性局員に刃物を示しながら「金を出せ」などと脅迫。カウンターの内側に侵入し、40代の男性局員と30代の女性局員を切り付けて負傷させた上、現金5~6万円を奪った疑いが持たれている。

 顔などを切られた男性局員は命に別条はなかったものの約2カ月の重傷を負った。女性局員は手首を切られて約5日の軽傷だった。当時、郵便局内には複数の客がいたが、いずれもけがはなかった。

 捜査関係者によると、県警はこれまでに川口市内の窃盗事件に関わったとして、窃盗の疑いで男を逮捕。郵便局や現場周辺の防犯カメラ映像の精査などから、強盗致傷事件への関与を特定したとみられる。

 事件発生後、同局員が「強盗です。刃物を持った男が侵入し、職員が切られた。お金を渡したら逃げていった」と110番した。犯行後、男は凶器に使用した刃物を持って現場から逃走。県警が行方を追っていた。

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