埼玉新聞

 

逆さまに泳ぐナマズにびっくり 羽生のさいたま水族館で夏の特別展 生態や姿がユニークな生き物そろう

  • 逆さまに泳ぐビルマサカサナマズにびっくり=羽生市三田ケ谷の県営さいたま水族館

 羽生市三田ケ谷の県営さいたま水族館で、逆さまに泳ぐナマズなど、特徴ある生き物をそろえた夏の特別展「そこらじゅう、ソコモノだらけ」が開かれている。ソコモノとは底の方にすむ生き物のこと。特別展では35種約90点を紹介している。9月1日まで。

 ミャンマーに生息するビルマサカサナマズは、その名前の通り天地逆さまで泳いで生活している。明るい方に腹を向ける習性があるためで、試しに下から照明をあてると通常の魚と同じく背中を上にするという。

 東南アジアの河川にすむスレッドフィン・パラダイスフィッシュは、希少な魚。体長より長いひげのようなひれがあるのが特徴。視力が弱いため、このひれで障害物を避けたり、餌をとるのに役立てているとされる。

 インドにすむナマズの仲間のチャカチャカは、独特の扁平(へんぺい)な頭と大きな口を持っている。南米に広く分布する淡水カレイは、川底に擬態し、近づいてきた小魚などを捕食する。日本固有種のナマズの仲間ギギは、「ギーギー」と音を出す。

 親子で訪れた深谷市の小学3年生、阿久津翠(みどり)さん(8)は「ビルマサカサナマズは逆さまに泳いでいてびっくり。ひげが長くて面白い」と話し、興味深そうに見つめていた。

 同水族館飼育課の荒井康充さん(28)は「逆さまに泳ぐビルマサカサナマズは、生態が面白い。長いひれがあるスレッドフィン・パラダイスフィッシュは姿がユニーク。会場ではヒトデに触れるコーナーもあるので、いろいろ楽しんでほしい」と話した。

 開館時間は午前9時半~午後5時。入館料は大人410円、小人(小・中学生)100円。休館日などの問い合わせは、同水族館(電話048・565・1010)へ。

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