埼玉新聞

 

<所沢親子死亡>殺人罪で男を起訴 1人処分保留に/さいたま地検

  • 親子の遺体が発見された住宅=7月1日午後4時ごろ、所沢市西所沢1丁目(画像を処理しています)

 昨年2月に所沢市の無職入江富美子さん=当時(76)=方で親子2人の遺体が見つかった殺人事件で、次男の大崎欣孝さん=当時(53)=を殺害するなどしたとして、さいたま地検は24日までに、殺人と死体遺棄の罪で、知人の住居不定、無職の男(43)をさいたま地裁に起訴した。

 同じく殺人と死体遺棄などの疑いで逮捕された知人の住所不定、無職の男(55)については、死体遺棄の罪で起訴し、殺人容疑を処分保留とした。23日付。

 起訴状などによると、43歳男は昨年2月7~8日までの間、所沢市西所沢の入江さん方で、次男の大崎さんの背中や右胸を包丁のようなもので突き刺し、失血死させたとされる。

 また、両被告は共謀の上、死亡した大崎さんを1階浴室の浴槽内に放り込み、扉や鍵を閉めて隠匿し、死体を遺棄したとされる。地検は認否を明らかにしていない。

 県警によると、55歳男は大崎さんの中学の同級生で、入江さんの身の回りの手伝いをしていた。43歳男も知人として入江さん方に出入りしていた。両被告は大崎さんのスマートフォンを盗んだとして窃盗容疑でも逮捕されたが、地検は不起訴処分とした。

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