埼玉新聞

 

息子がひったくりに、直ぐにお金が必要…定期解約の事情に詐欺疑う 幸手署、被害防いだ銀行員2人に感謝状

  • 感謝状を受取る坂本さん(左)と近藤さん

 幸手署は23日、振り込め詐欺被害の未然防止に貢献したとして、栃木銀行幸手支店の坂本なつみさん(42)と近藤ゆかりさん(46)に感謝状とその場で撮影した記念写真を贈った。

 3日午後0時50分ごろ、窓口を訪れた幸手市の女性(60)から「直ぐにお金が必要で定期を解約したい」と申し出を受けたため、詳しく事情を確認したところ、「マレーシアから帰国した息子が、空港で鞄をひったくられ、補てん金が必要と言われた」といい、現金180万円を引き出そうとしていた。

 事情を確認した案内係の坂本さんと窓口係の近藤さんは、振り込め詐欺の疑いがあると判断し、直ぐに同署へホットラインで通報した。

 坂本さんは、これまでに何回も未然防止に貢献しており、今回も経験から詐欺被害の可能性があると判断したという。「これからもお客様が被害に遭わないよう努めたい」と話す。

 杉本達彦署長は「機転を利かして声かけをしてもらわなければ被害にあっていたと思うので、大変ありがたい」と語った。

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