埼玉新聞

 

LINEで本を検索、貸し出し予約も 飯能の図書館で実証実験 若者に親近感、利用促進を狙う

  • スマホの図書チャットボットの画面(飯能市立図書館提供)

 飯能市立図書館(同市山手町、柳戸信吾館長)は、情報通信会社「富士通マーケティング」と共同で、スマホ用アプリ「LINE」を利用して所蔵書籍の検索や貸し出し予約などができる図書サービス「図書チャットボット」の実証実験を開始した。8月31日まで行う。同図書館は「期間中の利用状況と利用者へのアンケート調査結果を検証し、本格導入を検討したい」としている。

 各図書館の書籍などの検索はパソコンでホームページから可能。しかし、検索に時間を要することや若者がスマホを多用することから、「LINE」を利用した新しい活用方法を提供し、若者に図書館への親近感を与えるとともに図書館の利用促進を図るのが狙い。

 同図書館によると、スマホのアプリを利用した書籍の検索などができる図書サービスは珍しいという。

 図書チャットボットは、同館所蔵の書籍の検索や貸し出し予約などができるほか、お薦め本や気分に合わせた本を紹介したり、イベントなど同図書館の事業や利用案内を掲載する。希望者は同館に来訪し、同サービスのアカウントに友だち登録すれば、利用できる。

 同図書館は「図書館は日々進化しており、『友だちにLINEで話し掛けるのと同じように本を探せたら』というのもその一つ。気分に合わせた本を紹介する仕掛けも用意した。この機会にぜひ来館して体験してほしい」と登録を呼び掛けている。

 問い合わせは、同図書館(電話042・972・2114)へ。

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