埼玉新聞

 

熱中症で3人死亡、県内2日間で…今年最高の気温に 2人は自宅、1人は農園で倒れる 今夏、計6人死亡

  • 熱中症、2日間に3人死亡 県内、連日の猛暑

 県内で7月31日~8月1日にかけて、49歳、74歳、87歳の男性3人が熱中症の疑いで死亡した。県内で今夏、熱中症とみられる死者は6人となった。熊谷市の最高気温は31日が36・6度、1日が37・7度といずれも35度以上の猛暑日を観測していた。県は熱中症予防対策として、エアコンの適切な利用や小まめな水分補給を呼び掛けている。

 消防防災課によると、31日午後6時40分ごろ、深谷市の住宅で男性(87)が倒れているのを家族が見つけ、119番した。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。男性が倒れていた居間の窓は閉まっており、エアコンは稼働していなかった。

 1日午後1時20分ごろ、熊谷市の男性(49)が自宅で意識を失っていると119番があり、搬送先で死亡が確認された。同日午後3時ごろには、三郷市の市民農園で、東京都足立区の男性(74)が倒れていると119番があり、搬送後に死亡が確認された。3人はいずれも熱中症とみられる。

 日本列島は1日も広く高気圧に覆われ、各地で気温が上昇し、岐阜県美濃市で全国の最高気温38・4度を記録した。東京都心部も35・0度を観測し、今年初の猛暑日となった。

 県内では、鳩山町で37・8度、さいたま市で37・2度、越谷市で37・0度など8観測点でいずれも猛暑日となり、今年の最高気温を記録した。

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