5千発の花火と5隻の舟山車が競演、寄居で水天宮祭 関東一の水祭り、水難よけや安産など祈願
2019/08/04/00:00
寄居町の夏を彩る「寄居玉淀水天宮祭」が3日、同町の玉淀河原などで行われた。鉢形城跡の下を流れる荒川に浮かぶ5隻の舟山車と、満天の花火の競演は「関東一の水祭り」と呼ばれている。県内外から大勢の見物客が訪れ、花火の音と光、舟山車が織り成す夢幻のひとときに酔いしれた。
水天宮は玉淀を開発した玉淀保勝会(町観光協会の前身)の有志が荒川下流に地元の漁師が祭っていた水神の石宮を見つけ、同地に祭ったのが始まり。水天宮祭は水難よけや安産などを祈願する玉淀水天宮の例祭で1931年から行われている。
同日夕方、水天宮を出発した神輿(みこし)が河原の仮宮に到着すると祭りのムードは盛り上がった。300~400のぼんぼりやちょうちんに明かりがともると川面を美しく彩り、おはやしの音色とともに静かに舟山車が行き交った。午後7時からスターマインや仕掛け花火など約5千発が打ち上げられ、光の競演は最高潮に達した。