教職員1万66人異動 埼玉県立高の再編へ新設の高校改革統括監に依田氏 さいたま市、新規採用は過去最多
埼玉県、さいたま市教育委員会は30日、4月1日付の教職員人事異動を発表した。異動規模は1万66人。県教委が前年度比469人減の8774人、さいたま市が同57人減の1292人だった。
■県教育局
異動規模は前年度より41人減の534人。人事交流は教育局から学校への異動が109人、知事部局へが26人。教育局には学校から90人、知事部局から23人が異動した。
県立高校の再編整備や特色ある学校づくりの推進として、県立学校部に部長級の高校改革統括監を新設し、魅力ある高校づくり課を1人増員した。
幹部職は参事に浦和高校長の日吉亨氏(59)、県立学校部長に県立総合教育センター所長の青木孝夫氏(58)、高校改革統括監に県埋蔵文化財調査事業団理事長の依田英樹氏(57)が就任する。副課長級以上の女性管理職の登用は前年度から2人増の21人で、全体の割合は18・9%になる。
■学校(さいたま市除く)
さいたま市を除く小中学校と県立学校全体の異動規模は前年度比428人減の8240人で、内訳は小学校3650人、中学校2078人、義務教育学校34人、県立学校2478人。
新任校長は小中学校が163人、県立学校が16人。校長の転任は浦和高校に県立学校部副部長の臼倉克典氏(57)、川越高校に川口北高校長の小出和重氏(58)、浦和第一女子高校に県立学校人事課学校評価幹兼副課長の佐藤成美氏(58)など。
教職員の退職は小中学校が982人、県立学校が561人。教員の新採用は小中学校が1292人、県立学校が554人。
■さいたま市
新規採用は過去最多の378人(前年度比47人増)。退職者は150人(同30人減)、再任用は328人(同13人減)だった。
新任校長は33人(同10人増)、教頭は41人(同6人増)。女性管理職は校長に6人(同2人増)、教頭に8人(同2人増)を初登用して66人となり、割合は18・9%となった。市教委は女性管理職について、2025年度までに20%を目標としている。管理職に若手を積極的に登用するとして、中学校長に最年少の46歳が就任する。