昨年上回る22万人の客 わらび機まつり、190の夜店並ぶ 商店街に活気、駅前でバンド演奏も
2019/08/07/00:00
蕨市の夏の祭典第69回「わらび機まつり」(蕨市と同市観光協会主催)が2日から5日までの4日間、蕨駅西口の駅前通りで開催され、昨年を上回る延べ22万人の人出でにぎわった。
かつて江戸時代から昭和まで、蕨は綿織物で栄えた。機織りの街の歴史を語り継ぐ祭りとして1951年(昭和26)から開催している。
蕨駅西口から旧中仙道宿場跡まで約1キロの商店街に市内外から約190の夜店が並んだ。普段は人通りはまばらな商店街だが、かつて近郷近在の人々が集ったように、人々であふれた。金魚すくい、スマートボール、焼きそばなど昔ながらの夜店が並び、主役は小さな子どもたち。商店街が活気を取り戻した4日間だった。
色とりどりのテープが風になびく七夕の箱飾りは商店や市などの27個と市内7小学校も出品し、計34個が商店街に並んだ。13の保育園の子らの夢を書いた短冊を結んだ笹飾りに足を止める人も多かった。商店街中央と駅前ロータリーのステージでは、市内アマチュアバンドや子どもたちによる歌や踊りが続いた。
警備本部前のテントでは、昨年11月の「中仙道武州蕨宿宿場まつり」でミス織姫に選ばれた大東文化大学3年生の中村優花さん(20)とミス宿場小町で都内で美容師として働く村上幸輝(さき)さん(20)が市制施行60周年記念のTシャツを売っていた。ふたりはともに生まれも育ちも蕨市で「私たちが子どものころと変わらない、この祭りが大好き」と話した。箱飾りの装飾コンクールで、県知事賞は「茶の市川わらび園」、市長賞は「旭町婦人会」、市議会議長賞は洋品店「マスヤ・&yоu」。埼玉新聞社賞は「中央一番街A」が受賞した。