加須市北辻の田園風景が広がる場所にある「やさしい味工房メリーさんち」。フレンチ（フランス料理）中心の洋食レストランで、林一則シェフ（67）が厳選した素材を丁寧に調理する。田舎で味わう本格的な洋食だ。

　林シェフは、都内・赤坂の会員制東京アメリカンクラブや品川のホテルパシフィック東京、プリンスホテルでフレンチを手がけてきた。2009年に加須市の田園風景に魅せられ、家族で居住。同年11月に洋食レストランをオープンした。

　ランチとディナーで人気が高いのが「エビとブロッコリーのレモン風味の初恋クリームパスタ」（1260円・税込み）。最初は夏メニューだったが、好評につき、いつでも食べられるようにした。

　レモン果汁の酸味とクリームのほんのりした甘さと、レモンの皮のほろ苦さで初恋を表現。エビとブロッコリー、数種のキノコがうまさを引き立てる。このメニューを目当てに来るお客さんも多い。

　林さんは「昼はパスタとグラタン、夜は肉料理と魚料理が中心。牛ステーキやビーフシチューが好評。『香り豚と長ねぎの浮野みそグラタン』は加須ブランドに認定されている」と紹介した。林さんの気さくな人柄もファンを引きつけている。

　【メモ】洋食レストラン「やさしい味工房メリーさんち」　加須市北辻32の17（電話0480・48・5656）。営業時間は午前11時～午後2時半。午後6時～同9時。定休日は月・火曜日。ディナーメニューは香り豚のロース肉のソテー（単品1300円）、香り豚のチーズパン粉焼き（同1350円）など。