<甲子園>相手好右腕の速球を想定、フリー打撃で打ち込み「低い打球を打て」 11日、明石商と初戦
2019/08/10/00:00
11日に明石商(兵庫)との初戦を迎えるチームは9日、午後3時から兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンターで約2時間の練習を行った。
ウオーミングアップで体をほぐした後、野手は3カ所でフリー打撃を実施。右の手投げ、右投手のスライダーに設定した打撃マシン、4~5メートルの至近距離から座った状態の右投手に投げさせたボールを打ち込んだ。岩井監督は「低い打球を打て。気持ちよく打つな、窮屈に打て。低めは打つな」と指示。明石商の好右腕中森の速球をコンパクトなスイングではじき返すイメージで練習した。
岩井監督から直接打撃指導を受けた井上は、「打撃に関する考え方を確認してもらった。調子が悪いと思っているから駄目なんだと言われた」と、意識を変えた直後には大きな当たりが飛び出した。
投手4人は投げ込みをせずに、フィールディングやバント練習を行った後、外野で走り込んだ。エース中津原は「今日は追い込み気味にやれた。明日、少し投げて調整したい」と、初戦を見据えた。
■打撃上向き、手応えつかむ/9番打者・菅原
埼玉大会の打率が野手で唯一2割台だった菅原の調子が、上向いてきた。「甲子園に来てからもどこか変だったが、やっと自分のスイングになった。しっかり振り抜けている」と、手応えをつかんだ表情は明るい。
9番打者らしく、埼玉大会は8四死球を記録し、チャンスメークに徹した。「あれが理想の形。塁に出れば上位がかえしてくれる」と自身の役割を自覚。だが、「打てていたらもっと違う」と満足はしていない。
「今まで打てなかった分は甲子園で打ちますよ」と菅原。これまでとは違う姿を、大舞台で披露するつもりだ。