埼玉新聞

 

<甲子園>花咲徳栄・投手陣、4投手が投げ込み エース左腕「今までで一番いい」 11日、明石商戦

  • 練習前に岩井監督(中央)の話を聞く花咲徳栄の選手たち=10日午後、兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンター

 初戦の明石商(兵庫)戦を翌日に控えたチームは10日、午後3時から兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンターで約2時間の練習を実施。7月28日の埼玉大会決勝以来の公式戦に向け最終調整した。

 メニューは、内野と外野に分かれたノック、走者を付けた内野のノック、投手を含めた連係の確認や外野からの中継プレーなど守備練習を約30分行った。岩井監督は「実戦から離れてしまっているので、細かいことを確認した。選手たちも頭では分かっているが、体が忘れてしまっているので」と、調整に余念がなかった。

 守備練習の後、野手陣は3カ所のフリー打撃で約1時間、打ち込んだ。右の手投げ、右投手のスライダーに設定した打撃マシン、4~5メートルの至近距離から座った状態で右投手に投げさせたボールを打つなど、9日と同様に明石商の好右腕中森の対策に費やした。

 投手は、エース左腕中津原など4投手それぞれが30~40球をブルペンで投げ込み、感覚を確認。捕手菅原は「明石商の打線をイメージして投げさせた。いい調整ができている」と納得の表情だった。

■仕上がり抜群、投げ合う覚悟/中津原

 ブルペンで約30球を投げ込んだエース左腕中津原は「関西入りしてから一番いい感じ。変化球の精度もコントロールも良くなってきた。今までで一番いい状態で試合に臨める」と抜群の仕上がりだ。

 明石商の打線に対しては「1番と4番の左打者がいいが、横から浮き上がってくる高めで詰まらせたい」と、打ち取るイメージはできている。「野手がなかなか打てなくても我慢強く、粘り強く投げ、打ってくれるまで投げ続ける」と、相手エースと投げ合う覚悟を決めた。

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