さいたま市食肉衛生検査所は11日、サンプル検査した牛肉から動物用医薬品などに使われる成分「イソプロチオラン」が基準以上検出されたとして「さいたま食肉市場出荷組合」に対し、食品衛生法に基づき、当該牛肉の回収と廃棄を命令したと発表した。
市食品・医薬品安全課によると7月29日、同組合がと畜した茨城県産の牛肉のサンプルを市健康科学研究センターで検査。11日、法定残留基準を超える同成分の検出が判明した。同課によると、当該牛肉が流通したかどうかはまだ分かっていないが、通常の食生活では、健康に影響を及ぼす恐れはないという。