日暮れの参道、350個の灯籠ともし幻想的に 一生分の御利益、四万六千日に東松山でとうろう祭り
2019/08/12/00:00
東松山市岩殿の正法寺(通称・岩殿観音)で9日、「岩殿とうろう祭り」が行われ、約600メートルの参道に約350個の灯籠がともされた。同日は「四万六千日(しまんろくせんにち)」の縁日。参拝すれば「一生分の御利益がある」とされる。
江戸時代には門前町として栄えた。現在も往時をしのばせる家並みが残っている。かつて縁日には、門前の家々の前に灯籠がともされたが戦後はだんだんと少なくなっていた。
10年前、地元の有志が「地域の魅力を高めよう」と提案、岩殿自治会が「岩殿とうろう祭り」として開催。今回で10回目。灯籠の絵は地元の小学生が描き、7月中旬、住民有志が集まって灯籠に張った。
午後6時すぎ、日暮れとともに参道の灯籠に点灯。訪れた参拝者が、ゆっくり歩きながら幻想的な世界に浸っていた。