埼玉新聞

 

真夏に猛吹雪!? 体感型ファンタジーショー「スラバのスノーショー」3年ぶり来日公演 東京で開催

  • 「スラバのスノーショー」は25日まで、東京・北千住のシアター1010(センジュ)で開催している

 体感型ファンタジーショー「スラバのスノーショー」(スラバとグウェネル・アランとの提携により吉本興業、キョードーファクトリー主催)が東京都足立区千住のシアター1010(センジュ)で開催している。25日まで。(森本勝利)

 同作品はロシア出身の道化師でシルク・ドゥ・ソレイユの名作「アレグリア」の一場面を制作したスラバ・ポルニンが作・演出を担当。1993年の初演以降、25年間でローレンス・オリヴィエ賞など世界9か国で20以上の国際演劇賞を受賞している。

 これまで世界35カ国以上で約700万人の動員を記録し、日本では2014年・16年に続き3年ぶりの来日となった。

 劇場ロビーには「本日の公演はスモーク・霧・ときどき騒音、ところどころ通り雨、そして強風、大雪でしょう」という案内が張り出されるなど、どこか異様な雰囲気に包まれた会場内。幕が上がると舞台上にはスモークが立ち込め、まさに“予報通り”の幕開けとなった。

 劇中の登場人物はクラウン(=道化師)のみ。動きと表情だけで人間の喜怒哀楽を表現する。

 冒頭、深刻な表情で首にロープを巻きつけたひとりのクラウンが現れると、他のクラウンたちとともに次々とコミカルな芸を披露していく。途中、シャボン玉と戯れる場面や蜘蛛の巣に見立てた糸が会場を覆い尽くすシーンなど、様々な仕掛けに客席からは歓声が上がっていた。

 最大の特徴は「舞台と観客を一体化させた演出」。幕間ではクラウンたちが客席に乱入し水を撒き散らすなど多くのイタズラで楽しませた。クライマックスは雪に見立てた大量の紙吹雪が客席に吹き荒れる“猛吹雪”が会場を襲うなど、ダイナミックな演出の数々で観客を魅了した。

 チケットに関する問合せは予約専用ダイヤル(電話0570・08・9960)まで。

=埼玉新聞WEB版=

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