埼玉新聞

 

手ぶらでキャンプやBBQも! 富士見・びん沼自然公園がリニューアル 「青年の家」跡地を活用し再整備

  • びん沼自然公園に新設された展望台と複合遊具=埼玉県富士見市東大久保(富士見市提供)

    びん沼自然公園に新設された展望台と複合遊具=埼玉県富士見市東大久保(富士見市提供)

  • びん沼自然公園に新設された展望台と複合遊具=埼玉県富士見市東大久保(富士見市提供)

 昆虫や野鳥など貴重な生き物が生息する湿地帯や雑木林をそのまま保全する一方、幅広い年齢層が遊べるパークゴルフ場や富士山をイメージした展望台、家族で楽しめるキャンプ場とバーベキュー場などを新たに設置した埼玉県富士見市東大久保の「びん沼自然公園」が4月1日、リニューアルオープンした。同公園に隣接していた県立「富士見青年の家」の跡地を活用し、市が再整備した。キャンプやバーベキューを楽しみながら四季折々の豊かな自然を満喫できる魅力のスポットになりそうだ。

 同公園の敷地は南北に流れるびん沼川右岸の河川敷約10万平方メートル。9ホールのコース4コース(計36ホール)を設置した県内最大級で国際大会が可能なパークゴルフ場を中央に造成、その東側に湿地帯、西側に雑木林「カブトムシの森」や「メジロの森」を整備した。

 同ゴルフ場の北側には、貸し出し用テントがあるため、手ぶらでもキャンプができるキャンプ場と食材や機材が貸し出し可能なバーベキュー場と芝生を施した多目的広場、高さ13メートルの展望台と滑ったり、登ったりできる複合遊具が設置されている。公園管理施設では軽食やコーヒーも飲食できる。

 同公園は2002年に開園。4年後に隣接していた「青年の家」が閉園したため、同公園を再整備しようと、市は17年、市と県、市民らで構成した「青年の家跡地等整備推進会議」を設置。「水辺空間や自然を活用した体験の場の創出」などをコンセプトに基本方針を策定した。

 これを受けて、市は跡地(約7千平方メートル)を約4900万円で購入。プロポーザル方式により、設計や施工業者を選定。約10億円の工費を投入し、20年9月から工事に着手し、今年3月に完成した。公園施設は指定管理者「びん沼アクティブネーチャーパークJV」が運営している。

 問い合わせは同社(電話049・257・8484)へ。

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