<埼玉県議選>自民、単独過半数を維持 女性議員は前回上回る 維新、初議席を獲得 投票率は過去最低
第20回統一地方選挙の前半戦となる埼玉県議会議員選挙(51選挙区、定数93)とさいたま市議会議員選挙(10選挙区、定数60)は9日、投開票が行われた。県議選では最大会派の自民が10日午前0時15分までに、現有50議席以上を確実にし、単独過半数を維持した。立民は現職4人、新人5人が当選。公明は現職新人9人が当選し、現有9議席を維持した。維新は新人1人が当選し、県議会初の議席を獲得。共産は3人が議席を守った。諸派は現職1人が当選した。女性は現在の8人から7人増え15人が当選。投票率は過去最低だった前回を0・60ポイント下回る34・92%で過去最低を更新した。
県議選は前回2019年より12人多い141人が立候補。無投票選挙区は前回から6減の16選挙区で23人が当選し、選挙戦は残り35選挙区で118人が争った。
自民は公認59人を擁立し、1人を推薦。現職新人18人が無投票当選した。南2区では永瀬秀樹氏(63)、立石泰広氏(61)が混戦の中で議席を守り、1人区の南14区では副議長も経験したベテランの岡地優氏(74)が新人候補2人の挑戦を退け、南16区では現議長の中屋敷慎一氏(63)が、東4区では前議長の梅沢佳一氏(69)が当選した。
新人では南13区で尾花瑛仁氏(39)が当選し、前回失った党の議席を奪還した。南19区では保谷武氏(48)、西2区では松本義明氏(35)、西4区では東山徹氏(59)が当選した。西7区では須賀昭夫氏(55)、渋谷真実子氏(49)が当選し、川越市で2議席を確保した。東6区では渡辺聡一郎氏(38)が諸派現職のベテランに競り勝ち初当選した。
立民は南2区で現職の白根大輔氏(43)が議席を守ったほか、南6区で武田和浩氏(62)、南13区の町田皇介氏(43)、北4区の田並尚明氏(57)らが議席を維持。新人では南9区の野本怜子氏(45)、西2区の泉津井京子氏(42)、東8区の細川威氏(45)が議席を得た。
公明はいずれも現職で南2区の萩原一寿氏(56)、塩野正行氏(60)らが議席を守り、新人は南13区の戸野部直乃氏(49)、西1区の小早川一博氏(40)が議席を得た。
共産は南2区の山崎淳氏(38)、西1区の城下師子氏(57)、西5区の伊藤初美氏(59)の3人の新人が初当選した。
6人の新人を擁立した維新は南1区で中村美香氏(36)が初当選し、県議会で初の議席を獲得した。れいわは新人1人を擁立したが初の議席獲得はならなかった。
諸派は現職で東8区の辻浩司氏(47)が議席を確保した。無所属は現職11人、新人5人が議席を得た。