埼玉新聞

 

携帯電話で通話し電子マネー購入、高額な払い出し依頼…詐欺疑い被害防ぐ 越谷署、コンビニと銀行に感謝状

  • 表彰されたセブンイレブン東越谷3丁目店、三井住友信託銀行越谷支店と、越谷署の倉林修身署長

 振り込め詐欺を未然に防止したとして、越谷署は22日、セブンイレブン東越谷3丁目店と三井住友信託銀行越谷支店に感謝状を贈った。

 セブンイレブン東越谷3丁目店は1日、来店した越谷市の40代女性が携帯電話で通話しながら電子マネーギフトカード25万円分を購入しようとしたことから、「詐欺ではないですか。警察に行ってください」と声を掛け、被害を未然に防止した。対応した神山晃店長(55)は「警察や地域の方と連携し、安心・安全なお店を作っていきたい」と笑顔で話した。

 三井住友信託銀行越谷支店は7月29日、窓口を訪れた越谷市80代男性から500万円の払い出しを依頼され、「息子が投資に失敗して現金が必要」と理由を話したため詐欺を疑い、警察へ通報した。窓口を務めた同店40代の女性職員は「今後も様子がおかしいお客様がいたら、迷わず警察に相談したい」と語った。

 倉林修身署長は「両店の的確な対応が詐欺の未然防止に繋がった。これからも協力をお願いしたい」と感謝した。

 同署管内の今年1月~7月末までの特殊詐欺被害件数は44件。前年同期比で14件増加している。

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