埼玉新聞

 

<知事選>青島氏は知名度が倍、大野氏が当選できた理由は 上田知事が会見、参院選補選の出馬明言は避ける

  • 聴衆に訴える大野元裕氏(左)、支持を呼び掛ける上田知事

 上田清司知事は任期最後となる26日の定例会見で、自身が全面支援した前参院議員大野元裕氏が知事選で初当選したことについて「知名度のアップ、(現職)知事との連動、実績と経験のアピールを中心に運動を拡大したことに尽きる」と振り返った。

 一方で、10月の参院選補選への出馬を問われると「30日までは知事の仕事をやるので、一切考えない」と明言を避けた。

 接戦で敗れた自民、公明両党推薦のスポーツライター青島健太氏については「知名度が大野氏の2倍あったが、必ずしも支持率は高くなかった」と分析。

 青島陣営に菅義偉官房長官ら自民党幹部が多く応援演説に入ったことは「自民党的なワンパターン。豪華な実力者や大臣が威力を示す伝統的なやり方」と批判した。

 上田知事は知事職を務めた16年間の「10大ニュース」を発表。上位には川の国応援団や冠奨学金など「民」の力の結集、東日本大震災の発生、生活困窮世帯への学習支援などを挙げた。

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