殴られた男性、88時間も監禁…6人を逮捕 遠くに住む家族にSNSで金要求、数百万円を払ったので男性解放か
2023/04/12/15:29
ベトナム人男性を約88時間にわたり不法に監禁したとして、埼玉県警組織犯罪総合対策本部(国際捜査課など)と機動捜査隊、草加署の合同捜査班は11日、監禁の疑いで、群馬県太田市大原町、無職の男(29)=入管難民法違反(不法残留)罪で起訴=らベトナム国籍の24~30歳の男6人を再逮捕した。
再逮捕容疑は今年1月27日午前5時ごろ、草加市内の飲食店先路上に駐車中の自動車内にテープで両手などを結束したベトナム人男性=当時(32)=を押し込んだ状態で車を発進。群馬県藤岡市内の家屋等へ連行して、同30日午後9時ごろに栃木県足利市内で解放するまでの間、車や家屋に監禁した疑い。県警は共犯事件で捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。
国際捜査課によると、男ら4人は、男性らに金銭を得る目的で金を要求。飲食店や付近で男性を殴るなどの暴行を加えて連れ去ったとして、3月6日に営利略取容疑で逮捕されていた。連れ去り後に約88時間にわたり監禁した。金の要求手段には交流サイト(SNS)を利用し、ベトナムにいる男性の家族から数百万円が支払われた後に解放したとみられる。
防犯カメラ映像の解析や被害男性の供述、押収した携帯電話の精査などから、他2人も監禁に関与した事実を特定した。男性はけがをしたものの軽傷だった。
県警は、男性と男らの間で金銭トラブルがあったとみて、詳しい経緯を調べている。