住所不定の女逮捕、飼い犬31匹すべて病気…市立学校の教員だった 採用方法を再点検 授業の担当は“生物”
劣悪な環境で犬を多頭飼育していたとして、動物愛護法違反(愛護動物の虐待)容疑で、埼玉県のさいたま市立学校の臨時教員が逮捕された事件で、市教育委員会は13日、「不安や不快感を与えたことは誠に遺憾。採用事務の手続きを再点検し、再発防止に努める」とコメントした。
市教委によると、容疑者は2022年4月~23年3月、市立大宮北高校の臨時教員として、理科の生物を担当。23年4月から市立大宮国際中等教育学校の生物の臨時教員に採用され、授業はまだ実施していなかった。勤務態度などに問題があったとの報告を受けていないとしている。
清水勇人市長は13日の定例会見で、「厳粛に受け止めている。捜査状況を見ながら、教育委員会が適切に対応すると考えている」と述べた。
■劣悪環境で多頭飼育か(以下は逮捕時の記事)
劣悪な環境で犬を飼育していたとして、埼玉県警生活経済課と飯能署は12日、動物愛護法違反(愛護動物の虐待)の疑いで、住居不定、公務員の女(60)を逮捕した。
逮捕容疑は12日、日高市下大谷沢の実家内にある納屋で、犬9頭を飼育し、虐待した疑い。「私としては適切に飼育していたと認識していますので、虐待ではありません」と容疑を否認してるという。
同課によると、女は実家で31頭のミニチュアピンシャーを飼育。うち、9頭が納屋内におり、納屋内には犬の排せつ物や生活ごみなどが多く堆積されていた。
納屋の外には白骨化した犬の死骸も2頭発見されたという。31頭の犬は皮膚病などを患っており、31頭の犬は狭山市保健所が保護した。
3月下旬、同保健所が「極めて不衛生な飼育環境で多数頭の犬が飼育されており、虐待が疑われる」と同署に告発。同保健所は2020年7月~今年3月、25回にわたり、口頭や文書で指導していたが改善されなかったという。
女は「ペットとして飼っていた」「仕事が忙しくて片付けられなかった」などと供述しているという。
同課は多頭飼育の崩壊とみて、詳しい状況などを調べている。