即位後に一度だけの特別なおはらい、大宮氷川神社で天下大祓 青年神職が奉仕、令和の発展と安寧を祈る
2019/08/31/00:00
さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社で30日、令和の時代の発展と安寧を祈る「天下大祓」(てんかおほはらへ)が行われた。
天下大祓は天皇陛下が即位した後に一度だけ行われる、特別なおはらいの伝統儀式。
毎年秋に天皇陛下が新穀を神に供え、五穀豊穣に感謝する新嘗祭(にいなめさい)のうち、新天皇が即位して最初は大嘗祭(だいじょうさい)と呼ばれる。今年は皇位継承の重要祭祀(さいし)として11月14、15日に行われる予定で、古来から大嘗祭の前は厳重なおはらいが必要とされ、今回の天下大祓が全国一斉に行われた。
この日は県内だけでなく、全国各地で青年神職が、正午から同時刻におはらいを奉仕した。氷川神社では県内各地から集まった約20人の青年神職が舞殿に上がり、祝詞を奏上。約120人の参列者へ切麻(きりぬさ)をまき、大麻(おおぬさ)でおはらいを行うと、境内は静まり返り、厳かな雰囲気に包まれた。
さいたま市中央区の主婦、横山好枝さん(54)は「令和の時代も平和がずっと続いてほしいですね」と願いを込めていた。