ツール・ド・フランス出場目指し、さいたまに自転車プロチーム設立 クリテリウム出場、最初の目標に
2019/09/05/00:00
世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が行われるさいたま市を本拠地とする自転車プロロードレースチーム「さいたまディレーブ」の設立会見が、さいたま市内で行われた。
会見には元選手で運営会社のオリエンタルスポーツ代表取締役社長の長沼隆行氏、元F1レーサーで一般社団法人「全日本実業団自転車競技連盟」(JBCF)理事長の片山右京氏らが出席した。
日本最高峰のチームがロードレースで競う現在の「Jプロツアー」に替わる新リーグが、JBCF統括で2021年から始まる。片山氏は「日本人選手はいろいろな競技で金メダルを獲得しているが、自転車競技ではまだまだ世界との力の差がある。世界で戦える強いスター選手を育てたい」とあいさつした。
チーム名「ディレーブ」は埼玉県に残る竜伝承に基づくドラゴンの「D」とフランス語で「夢」を意味する「RAVE」(レーブ)を組み合わせた造語。コンセプトカラーは彩の国埼玉の多彩な魅力を意味する「彩」で、メインカラーは「緑」となっている。
また自転車王国さいたまとの地域密着を前面に押し出し、自転車安全教室や学校などへの選手の派遣といった活動も積極的に行っていくという。
チームの始動は来年1月。現在は埼玉にゆかりのある選手の獲得を続けている段階で、初年度は10人の所属選手登録を予定している。
「さいたまクリテリウム」への出場を最初の目標とし、25年には国内ロードレース制覇、35年にフランスで開かれる「ツール・ド・フランス」出場を目指している。
長沼社長は「市民に愛されるチームをつくり、さいたまから世界を目指したい」と夢を掲げている。