増加している自転車盗被害を防止しようと、県警は17日から、県内のマミーマート全51店舗でキャンペーンを始めた。月末までの約2週間、商品購入の際に発行されるレシートに注意喚起のメッセージを印字する。

　生活安全総務課によると、今年1月から3月末までに発生している自転車盗の発生認知件数は、前年同期から933件増加し2714件に上った。そのうち、約6割に当たる1670件は無施錠だったことから、同課では被害防止のために鍵かけを広く呼びかけており、レシートには県警からのメッセージとして「短時間の駐輪でも鍵かけを」と記載した。

　同日には、さいたま市見沼区のマミーマート東大宮店で啓発品の配布も実施。電動自転車で買い物に訪れていた70代女性は「自転車の盗難が増えているということは知らなかった」と驚き、「すぐ終わる用事だと鍵をかけないことも多かったが、今日から意識して鍵かけしたい」と笑顔を見せた。

　同課は「引き続きさまざまなキャンペーンを通して、多くの方に鍵かけの重要性を訴えたい」と意気込んだ。