埼玉新聞

 

闇に流れるスマホ…会社員、20代ら「契約してくれる人」募集 数百人が応募の可能性 逮捕される人が続出

  • 【地図】鴻巣市

    詐欺の疑いで逮捕された会社員が住む鴻巣市

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 埼玉県警サイバー捜査課と大宮署は19日、携帯電話不正利用防止法違反(未承諾有償譲り受け)と詐欺の疑いで、大阪市北区太融寺町、無職の男(23)=詐欺罪で起訴=を再逮捕した。

 また同日、携帯電話不正利用防止法違反(未承諾有償譲り受け)と詐欺の疑いで群馬県高崎市貝沢町、無職の男(26)を、詐欺の疑いで鴻巣市大芦、会社員の男(32)を新たに逮捕した。

 26歳男と23歳男の逮捕、再逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀の上、4月12日から17日までの間、交流サイト(SNS)を利用してスマートフォンを有償で譲渡する契約者を募り、募集に応じた3人に対して有償譲渡の目的を隠してスマホ5台を契約させ、報酬と引き換えにスマホを譲り受けた疑い。

 さらに3人は共謀の上、昨年4月12日、東京都内の携帯電話販売店で第三者に有償譲渡する目的を隠してスマホ2台(売価合計28万9200円)を契約し、詐取した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 同課によると、同様の手口での契約者は数百人に上るとみられる。これまでに一連の事件で逮捕されたのは6人で、契約者に契約方法などの説明を行う指示役や契約者からスマホなどを受け取る同行役、実際の契約者や転売役などの分担をしていた。県警は余罪などを全容解明を進める。
 

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