埼玉新聞

 

不倫女性が妊娠…駅で慌てる母、息子のために手土産とお金用意 「息子はウソ」駅員が気付き寸前で詐欺阻止

  • 高附博信署長から感謝状を贈られた関川正仁さん(左)

    高附博信署長から感謝状を贈られた関川正仁さん(左)

  • 【地図】宮代町

    和戸駅がある宮代町

  • 高附博信署長から感謝状を贈られた関川正仁さん(左)
  • 【地図】宮代町

 埼玉県警杉戸署(高附博信署長)は、特殊詐欺を未然に防いだとして、東武鉄道職員の関川正仁さん(62)に感謝状を贈った。

 同署などによると、3月31日午後3時ごろ、当時勤務していた和戸駅の窓口に訪れた三郷市の女性(93)から「息子に電話をかけたいが、公衆電話が壊れている」と申し出があった。関川さんが、電話をかけたところ通話ができ、すぐに女性と交代したが、電話口の様子を不審に感じ、女性に確認したところ、「息子が不倫相手の女性を妊娠させてしまい50万円が必要だという。駅で息子の代理人に手土産とお金を渡す」と話したため、特殊詐欺を疑い、女性を駅事務所に引き留め同署へ通報した。関川さんは、以前も同駅で類似の特殊詐欺被害を対処した経験があった。今回も「電話の相手が甲高い声だったため息子とは思えなかった」と言う。

 高附署長は「特殊詐欺被害の疑いを持ち、一歩踏み込んだ対応をしていただいたことで被害を未然に防ぐことができ大変感謝している」と述べた。
 

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