ヨーロッパ野菜の料理コンテスト、サラダトンカツが市長賞 東京五輪に向けたメニューをテーマに腕競う
2019/01/23/00:00
さいたま市産のヨーロッパ野菜の認知向上を目指す「さいたまヨーロッパ野菜料理コンテスト」の最終審査が20日、同市大宮区の埼玉ベルエポック製菓調理専門学校で行われ、今回新設のフリースタイル部門では秩父市の「かつ屋まんてん」の黒沢忠史さん(39)が調理した「埼玉いっぱいサラダトンカツ」がさいたま市長賞(最優秀賞)に輝いた。
地元産ヨーロッパ野菜の生産、普及に取り組む「さいたまヨーロッパ野菜研究会」らによる「さいたま食文化未来創造プロジェクト実行委員会」が主催し、今年で3回目。若手料理人が対象の洋食冷菜、同温菜、スイーツ部門、ジャンルを問わない「フリースタイル」と「給食」の5部門に44人がエントリーし、最終審査には19人が進出した。
カリフローレ、スティッキオなどの野菜のほか、指定食材を使うのが条件。「2020年に向けた地産地消『おもてなしメニュー』」をテーマに参加者が腕を競った。
「埼玉いっぱいサラダトンカツ」は、県産豚肉と約10種類の野菜をふんだんに使った、見た目も華やかな一品。黒沢さんは「野菜は思ったよりも調理しやすくソースとの相性もいい。とんかつをサラダ感覚で楽しんでいただける。いずれはお店で提供することも考えたい」と話していた。
審査に立ち会った同研究会会長の北康信さん(46)は「野菜の色の濃さや鮮やかさがうまく生かされ、魅力が伝わるメニューばかり。東京五輪で埼玉を訪れる外国の方にも安心して召し上がっていただける」。同市岩槻区の生産者関根一雄さん(37)は「シェフの皆さんに使っていただくことで一層、地元産ヨーロッパ野菜を知ってもらい、ニーズが増えれば」と話していた。