埼玉新聞

 

<台風15号>骨折など10人が重軽傷 1600軒が停電、349人が避難 県内の公立170校が臨時休校

  • 台風15号で10人が重軽傷

 首都圏を直撃した台風15号は9日未明、埼玉県に接近し強い雨や風をもたらした。最大瞬間風速では観測史上最大を更新した地点はなかったが、10分間の平均風速の最大値を示す最大風速では、さいたま市、越谷市、所沢市で午前4時台に観測史上最大を記録した。

 県の調べでは、10人が重軽傷を負った。

 杉戸町では男性(87)が、午前5時51分ごろ、突風に飛ばされ、左脚の付け根を骨折する重傷を負い、久喜市の女性(85)は、午前9時ごろ、屋外で風にあおられ転倒し、右大腿(だいたい)部を骨折する中等傷を負った。

 さいたま市緑区、川島町、秩父市、所沢市、三芳町では午前7時までに約1600軒が停電、同11時までに回復した。避難者は一時349人に上った。

 JR東日本は8日のうちに全路線で計画運休を発表。京浜東北線や武蔵野線は9日11時ごろに再開したが、湘南新宿ラインと上野東京ラインは終日運休となった。

 また、県教育局によると県内の公立幼稚園、小中学校、高校、特別支援学校では9日、1121校が授業繰り下げなどの対応を行い、170校が臨時休校をした。そのほか、運動会の振り替えでもともと休日になっていた学校もあるという。

ツイート シェア シェア