統一地方選の後半戦は23日、埼玉県内で2市1町の首長選と20市議選、11町議選の投票が行われ、即日開票された。首長選では、現新5氏の激戦となった行田市長選は新人の行田邦子氏（57）が4氏を退け初当選を果たした。現新一騎打ちの北本市長選は、現職の三宮幸雄氏（72）が再選した。現新4人が争った毛呂山町長選は、現職の井上健次氏（64）が3氏を破り4選を果たした。20市議選は総定数469議席に595人、11町議選は総定数146議席に169人が立候補。31市町議選の投票率は前回（41・10％）を下回る39・56％だった。

■毛呂山町長選、現町政の継続へ

　毛呂山町長選は、無所属で現職の井上健次氏（64）＝自民、公明推薦＝が、いずれも無所属新人で元町議の神山和之氏（65）、元県職員の下田俊哉氏（69）、元自衛官の清田健一氏（52）を破り、4選を果たした。

　歯止めがかからない少子高齢化と人口減への対策と地域活性化を巡り、現町政の継続か刷新かが問われた。

　井上氏は選挙戦で、企業誘致の実現など、3期12年間の成果を強調。4期目の主な施策として、埼玉医大と連携した健康増進事業などを掲げ、町政のさらなる発展を訴えて着実に支持を集めた。

　神山氏は子育て世代の支援強化と防災対策、下田氏は高齢者の交通手段確保と財政健全化、清田氏は川角駅直結のアウトレット施設構想を打ち出したが、及ばなかった。

■町政の継続か刷新か（以下、4月16日告示直後の記事）

　毛呂山町長選は、いずれも無所属で4選を目指す現職の井上健次氏（64）＝自民、公明推薦＝と、元町議の新人神山和之氏（65）、元県職員の新人下田俊哉氏（69）、元自衛官の新人清田健一氏（52）の4人が立候補している。現町政の継続か刷新かを巡り、激しい選挙戦を展開。少子高齢化と人口減が続く中で、町民の判断が問われる。

　井上氏は、健康増進事業などを通じた町政発展を掲げる。神山氏は子育て世代の支援充実や、防災対策を強調。下田氏は高齢者の交通手段確保と、財政健全化を打ち出す。清田氏は川角駅直結のアウトレット施設構想を訴える。