まさか…女性客に異変「日本平和財団の巨額融資が当たった」 郵便局員ら直感で通報、説得して詐欺阻止
2023/04/25/08:18
特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、埼玉県警朝霞署は、和光市白子1丁目の和光白子南郵便局と同局の森賢治局長(54)、同職員広瀬詩帆さん(24)に感謝状を贈呈した。
同署などによると、3月28日午後3時ごろ、同局窓口に和光市の無職女性(84)が訪れ、応対した広瀬さんに「ATMの振り込みの仕方を教えてほしい」と要請。広瀬さんが理由などを聞いたところ、女性は「スマホにメールが届き、記されたところに電話を入れると、『5万円を振り込めば、無償で8800万円の融資が受けられる』などと言われた」と話した。詐欺被害と直感した広瀬さんは森局長に報告。同局長が説得するとともに同署に通報したため、被害を未然に防止した。
女性のスマホに送信されたメールは「日本平和財団」などと名乗り、「融資する権限が当たりました」などと書かれていたという。
森局長によると、職員には高齢者が窓口に来た際は送金先を確認するように指導しており、特殊詐欺の未然防止による警察からの感謝状の授与は3度目という。この日、広瀬さんは「普段の確認作業の徹底が未然防止につながったと思う。今後もお客さまの言動に気を付けて対応していきたい」と話した。