埼玉県警西入間署は24日、建造物損壊の疑いで、茨城県古河市女沼、無職の男（43）＝住居侵入、準強制わいせつで起訴＝を再逮捕した。

　再逮捕容疑は昨年4月1日～今年3月14日、親族が住む毛呂山町のアパートで、屋根裏にある隔壁を工具で破壊した疑い。「私がやったことに間違いない」と容疑を認めているという。

　同署によると、男は親族の隣室に住む20代の大学生女性に接触する目的で親族の部屋の鍵を複製。親族の不在時を見計らい、屋根裏の隔壁を壊して浴室点検口から女性の室内に複数回侵入していたとみられている。隔壁は石こうボードの厚さ約6センチ。かがんで通れるほどの穴を開けていた。

　屋根裏からは、浴室に侵入する際に使う自作のはしごや、隔壁を破壊する際に用いたとみられる回転カッターなどの工具が見つかった。自ら開けた天井の穴から女性の室内を撮影するために小型カメラも設置していた。

　男は3月14日午後5時半ごろ、無施錠の玄関から侵入し、就寝していた女性を触るなどしたとして、3月15日に住居侵入、準強制わいせつの疑いで逮捕され、その後の捜査で屋根裏の損壊が分かった。

　隔壁を壊した動機について「女性の体を触るために壊した」などと供述しているという。