<小4男児殺害>義父を逮捕、死体遺棄の疑い「見つからないように」…母親の再婚相手 自宅で殺害か
2019/09/20/00:00
さいたま市見沼区大谷の集合住宅で住人の小学4年進藤遼佑君(9)の遺体が見つかった殺人事件で、県警大宮東署特別捜査班は19日、遺体を集合住宅内の電気水道施設室内に遺棄したとして、死体遺棄の疑いで、義父で無職の男(32)を逮捕した。「遺体が見つからないようにするため」と容疑を認めているという。殺害についても関与をほのめかしており、県警は詳しく事情を聴いて経緯や動機を調べる。
■殺害ほのめかす
逮捕容疑は17日夕、自宅の玄関付近に設置された電気水道施設室内に遼佑君の遺体を放置し遺棄した疑い。
捜査班によると、県警は遺体が発見された直後から、遼佑君が行方不明になった経緯について男に事情を聴いていたが、19日になって関与をほのめかす供述を始めたという。男は母親(42)の再婚相手で3人暮らしだった。
遺体は18日午前0時40分ごろ、自宅の玄関付近にある電気メーターなどを収納する電気水道施設室の中で見つかった。死因は首を圧迫されたことによる窒息だった。
遼佑君は17日午後4時ごろに帰宅。午後6時ごろに教員の母親が帰宅した際、男は遼佑君が英会話塾に行ったと伝えたというが、実際には塾に来ていなかった。母親は午後8時20分ごろ、110番。男は遼佑君の捜索に参加していた。
遺体があった電気水道施設室からは遼佑君のリュックサックが見つかった。遼佑君はTシャツ、半ズボンに靴下姿で、靴は履いていなかった。当日履いていた靴は自宅内から発見された。電気水道施設室は自宅と対面する空き部屋のものだった。
県警は遼佑君が学校から帰宅後、敷地内で目撃されたり騒ぎを聞いたとの情報が寄せられていないことなどから、遼佑君は自宅で殺害され、電気水道施設室に運ばれた可能性が高いとみて調べる。