200年続く伝統の火渡りも 加須・不動尊總願寺で秋季大祭 家族連れなどでにぎわう
2019/09/29/00:00
加須市不動岡の不動ケ岡不動尊總願寺(山口真司住職)で28日、秋季大祭「柴燈護摩(さいとうごま)火渡り式」が行われ、行者や家族連れなどでにぎわった。家内安全や開運を願い、子どもを抱いて火渡りする参拝者もいた。
總願寺は真言宗智山派の古刹(こさつ)で、本尊は不動明王。関東三大不動の一つに数えられている。
火渡り式は江戸時代中期から約200年続く伝統がある。火床を渡れば不動明王の浄火で人間の業や煩悩が焼かれ、願いがかなうとされている。
午後1時から不動堂で大護摩がたかれ、その火が境内の護摩壇に移された。
境内では護摩木がたき上げられ、竹の棒で火勢を調節してから、先達、行者に続いて一般参拝者が火床の上を次々に渡った。
白岡市から家族4人で訪れた会社員金沢正和(まさと)さん(34)は「5歳の長女と2歳の長男も一緒。アメリカで3年間生活していたので、火渡り式は4年ぶりになります。家族の健康と家内安全を祈りました」と話していた。