<大宮刺殺>彼女いないと生きていられない…女性の勤務先廊下で男待ち伏せ殺害か「別れ話のもつれで」
2019/01/26/00:00
さいたま市大宮区のビルで、春日部市の会社員の女性(22)が殺害され、交際相手の前橋市職員の男(25)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、男が県警の調べに対し、「別れ話のもつれでやった」と供述していることが25日、県警への取材で分かった。勤務先の廊下で待ち伏せしていたとみられ、「(女性がいないと)生きていられない」とも話しており、県警はさらに詳しく事情を聴いている。
県警は同日午前、男の容疑を殺人に切り替えて、さいたま地検に送検した。
県警捜査1課によると、女性の死因は司法解剖の結果、失血死と判明した。首や左胸の刺し傷が致命傷になったとみられる。顔にも傷があったという。
男は犯行に使った包丁(刃渡り約20センチ)を「自宅から持ってきた」と供述。当日は勤務先を早退し、前橋市内の自宅に一度戻ってから、電車を利用して女性が働く大宮区宮町のビルを訪れたとみられる。「(ビル5階の)廊下で待っていた」とも供述しており、県警は男が犯行を決意して職場を早退し、県内に来た可能性があるとみて、直前の状況や女性とのやりとりを調べている。
事件は23日午後6時ごろ発生。女性は勤務先があるビル5階の通路で、包丁で首などを刺されて死亡した。
女性は昨年9月以降、男との交際に関するトラブルについて、県警や群馬県警に複数回相談していた。事件当日の23日夜には父親とともに自宅を管轄する春日部署を訪れ、男からの暴力などで、被害届を提出する予定だったという。