イチローズモルト、6回目の世界最高賞に 500本限定 21万円以上の価格だが、現在ほぼ完売するほどの人気
2023/05/11/16:35
秩父市みどりが丘のベンチャーウイスキーが製造・販売するウイスキーブランド「イチローズモルト」が、世界で最も権威のある英国のウイスキー品評会「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2023」のブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース部門で、通算6回目となる世界最高賞を獲得した。同社社長の肥土(あくと)伊知郎さんとブランドアンバサダーの吉川由美さんが市役所を訪問し、北堀篤市長に受賞報告をした。
WWA2023には、約40カ国から1500銘柄以上がエントリーし、計23カテゴリーでワールドベスト・ウイスキーが決定した。ベンチャーウイスキーは、製造5千本以下が対象の同部門で5回目の受賞を果たした。2017年には、シングルモルトの味を競う「シングルカスク・シングルモルト」部門で最高賞を獲得した。
今回の受賞ウイスキーは、原酒を厳選してブレンドした「イチローズモルト&グレーンブレンデッドジャパニーズウイスキー2023」。肥土さんは「秩父の森を感じられる、深い熟成感とバランスの取れたフルーティーな甘さが特徴」と魅力を語る。500本限定、税込み21万7800円で販売しているが、現在はほぼ完売という。「市内のバーなどに置いてあることもあるので、見かけたら味わってほしい」と肥土さん。
同社で広報業務などを担当する吉川さんは、世界のウイスキー業界に著しく貢献した人物に贈られる「ワールドウイスキー・ブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤー」を2019年に受賞。英ロンドンでの授賞式に参加し、「多くの人に声をかけられて、(イチローズモルトの)世界への認知度がますます高まっていることを実感した」と話した。