マルイファミリー志木に開設、志木市民会館の仮設会議室 老朽化で会館を取り壊し“新複合施設”建設へ
志木市は1日、市民会館(埼玉県志木市本町)と市民体育館(同市館)の老朽化に伴う新複合施設建設計画をめぐり、今年3月末に閉館した市民会館の代替え施設として、東上線志木駅東口の商業施設「フォ―シーズン志木」(マルイファミリー志木)8階に市民会館仮設会議室を開設した。
市民会館仮設会議室は計5室で、定員45人1室、同55人が3室、同70人1室の計5室。定員45~55人の会議室は連結し、宴会場としても貸出する。市民会館は1978年に平屋ホール、80年に3階建て管理棟が開設され、11室が会議室や宴会場として利用されていた。
■市民会館の建て替えイベントで人々「ありがとう」(以下はイベント開催時の記事)
約45年間にわたり市民の文化活動の拠点として親しまれた志木市民会館「パルシティ」の建て替えに伴うイベント「ありがとう!市民会館」が4月16日、同市本町の同所で開かれた。同会館は2026年度、同じ場所で市民体育館を併設した複合施設として生まれ変わる。イベントにはバレエをはじめ民謡や吹奏楽、合唱団など市内の多種多様な文化サークル約70団体が参加し、それぞれのパフォーマンスを披露した。
同会館は1978年に平屋ホール、2年後の80年に3階建ての管理棟が開設された。2000年ごろまでは、結婚式場としても利用され、管理棟の会議室は披露宴会場として活用し、屋上も庭園として開放していた。1日15組、年間約500組の挙式が行われていた。
老朽化などにより、同市館2丁目の市民体育館とともに旧市民会館の敷地に複合施設として建て替えることが決まっている。市によると、市民会館は今年3月に閉館。23年度中に取り壊す予定という。
展示会などで同会館を利用していた同市美術協会の長谷部節子会長(80)は「協会展などを開催するために利用していたが、改築で数年間使用できないのは残念。新しい施設には若者からお年寄りまでの老若男女が使いやすい施設を造ってほしい」と会館との別れを惜しんでいた。