西武秩父線50周年セレモニー、半世紀の利用に感謝 NMB48市川美織さん、お笑い「ななめ45°」登場
2019/10/16/00:00
西武鉄道(本社・所沢市)は14日、秩父市野坂町の西武秩父駅で「西武秩父線開通50周年記念セレモニー」を開催した。半世紀に及ぶ利用に感謝し、3世代の特急車両展示や、開通に合わせて運行を始めた5000系レッドアローの初代運転士だった元西武鉄道社員の新井敏三さん(85)のトークショーも行われ、当時の秘話などを披露した。
西武秩父線は1967年7月19日に建設工事を着工。約2年3カ月の工期を経て、69年10月14日に、当時私鉄最長とされた正丸トンネル(4・8キロ)で山を貫き、飯能市の吾野駅と西武秩父駅を結ぶ19キロの路線として開通した。地域住民の通勤通学や観光客の足として親しまれている。
セレモニーで西武鉄道の若林久社長は「多くのご愛顧に感謝し、これからも地域の発展のために全力を尽くしていきたい」とあいさつ。秩父地域などの首長らが集まって鏡開きを行い、振る舞い酒が配られた。久喜市出身で元アイドルグループ「NMB48」の市川美織さん(25)やお笑いトリオ「ななめ45°」によるトークショーなどが実施されたほか、西武秩父線開通50周年記念乗車券も発売された。
西武秩父駅構内では、3世代の特急車両展示が行われ、5000系ニューレッドアロー前頭部をはじめ、10000系レッドアローや001系ラビューが並んだ。特急車両引継式も開かれ、トークショーで新井さんは「当時は西武秩父線の開通を祝うような秋晴れだった。どこのホームも歓迎する人たちでいっぱいで感激した。これからも西武鉄道を愛してほしい」と話していた。