埼玉新聞

 

<台風19号>浴場を開放、自宅で入浴できない市民に 期間の拡大検討、無料送迎バス運行の施設も

  • 大規模な土砂崩落が発生した別所浄水場=13日午前6時50分ごろ、秩父市別所

 県内では、台風19号で被災し、自宅で入浴できない市民に各施設の浴場を無料で開放している。

■川越市、なぐわし公園・ピコア温浴施設

 川越市は、台風19号の影響で自宅の浴室が利用できなくなった市民を対象に同市鯨井のなぐわし公園・ピコア温浴施設(浴場)を無料開放する。

 施設窓口で被災を申告すれば使用料金の免除が受けられる。利用時間は平日午前9時~午後11時(土日祝日は午後9時まで)。水曜休館。無料開放は11月16日まで。

 問い合わせは、市公園整備課(電話049・224・5965)へ。

■坂戸市、老人福祉センター「ことぶき荘」

 坂戸市は、台風19号で被災し、自宅で入浴できない市民に、老人福祉センター「ことぶき荘」(同市赤尾)の浴場を無料開放する。21日まで予定しており、状況により延長する。

 利用時間は午前10時~午後7時半まで。避難所の三芳野公民館から、ことぶき荘までの無料送迎バスも運行する。

 問い合わせは、市高齢者福祉課(電話049・283・1331)へ。

■ときがわ町、「温泉道場」

 日帰り入浴施設を運営するときがわ町の「温泉道場」は16日、台風19号で床上浸水の被害を受けた町内の世帯に、運営する玉川温泉を無料開放すると発表した。対応は昨年9月に町と結んだ災害時に入浴機会の提供に関する協定の一環。

 対象は都幾川に架かる川北橋の周辺で被災した17世帯で、期間は22日まで。同社は被害や復旧の状況を見て、対象や期間の拡大も検討するとしている。

■秩父市、「西武秩父駅前温泉祭の湯」など

 秩父市は15日、台風19号で被災した市民を対象に、秩父地域にある民間温泉施設などの入浴優遇措置を実施すると発表した。期間は同日から停電や断水が終了するまでの間の営業日で、1人につき100円で入浴できる。

 対象温泉施設は「西武秩父駅前温泉祭の湯」「星音の湯」(16日は男性午後6時半から同8時まで不可、17日は休館日)「ホテル美やま」「新木鉱泉旅館」(今週は工事のため休み、来週から受け入れ可能)「丸山鉱泉旅館」「秩父湯元武甲温泉」「秩父温泉満願の湯」「赤谷温泉小鹿荘」「谷津川館」の9カ所。

 入浴時間は原則として午後3時から同8時までで、入館時に保険証か運転免許証を提示し、受付簿に住所や氏名、電話番号などを記入する。タオルなどは各自で持参する。

 16日からは市施設の高篠福祉交流センターと影森福祉交流センターの風呂も無料で開放するという。

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