橋の欄干に足掛けやめる…繰り返す男性に「川がきれいだね」 寄居署、声掛けて命救った親子に感謝状
2019/10/19/00:00
寄居署は人命救助活動に貢献した寄居町在住の鈴木恵子さん(62)と長女の菊池夢香さん(35)に感謝状を贈呈した。
9月29日夕方、車で買い物に出掛けた2人が町内の橋を通り掛かると、欄干に足を掛けては、やめる行動を繰り返していた70代の男性を見つけ、警察へ連絡した。警察官が駆け付けるまで「川がきれいだね」「何が見えるんですか」などと男性に声を掛けて気を紛らわし、男性の命を救った。
男性は目もうつろで覇気もなく、いつ飛び降りるか分からない状態だったという。2人は駐車した乗用車から飛び降り男性に駆け寄った。橋の高さは16・5メートル。頭が真っ白になったという恵子さんは「手が震え、110番もできなかった」と話す。警察官が来るまでの時間も長く感じられた。
男性は元気でいることを聞いた2人は「その後も心配していました」と話し、「良かったね」と互いの顔を見ながら安どした。