埼玉新聞

 

JR大宮駅改札に女性、交番でも見掛けた…駅員が機転 再び女性を交番に連れて行き詐欺発覚、寸前で被害防ぐ

  • 川久保彰大宮署長(右)から感謝状を受け取る田村早希さん=大宮署(県警提供)

 振り込め詐欺被害を未然に防止したとして、大宮署は17日、JR東日本ステーションサービスの駅務係田村早希さん(27)に感謝状を贈った。

 同署によると、田村さんは1日午後2~3時ごろ、JR大宮駅の新幹線改札口付近で、リュックサックを背負い、ビニール袋を持った高齢女性を見掛けた。午前9時半ごろ、同駅西口交番付近で同じ女性を見掛けたことから、道に迷ったのではないかと思って声を掛けたところ、「人と待ち合わせている」などと言って詳しい話をしなかったという。

 田村さんが女性を交番に連れて行き、警察官が話を聞くと、女性は長野市から来た無職の86歳で、振り込め詐欺の現金受け渡しのために同駅を訪れていたことが判明。被害を出さずに済んだ。

 田村さんは「女性が被害に遭わなくてよかった」とひと安心。川久保彰大宮署長は「女性の貴重な財産を守ってくれた。機転の利いた行動で、ありがとうございます」と感謝した。

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