強制わいせつの元巡査、起訴内容認める 地裁で初公判 検察側、懲役2年求刑「女子高生狙うなど言語道断」
2019/10/26/00:00
帰宅途中の女子高校生に声を掛けて体を触るなどしたとして、強制わいせつの罪に問われた元浦和東署地域課巡査(32)=上尾市=の初公判が25日、さいたま地裁(河村俊哉裁判官)で開かれ、元巡査は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役2年、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は11月1日。
検察側の冒頭陳述によると、犯行現場付近で被害者を見つけた元巡査は「お金をあげるからご飯食べよう」などと声を掛けて接触。拒否した被害者の後を追って、月決め駐車場内に誘い込んだところで体を触るなどわいせつな行為をした。犯行当日、被告は非番だった。
被告人質問で弁護側に犯行に及んだ理由を聞かれた被告は「仕事や家庭のストレスがあり、話を聞いてほしかった」と答えた。
論告で検察側は「あわよくば性的関係を持ちたいという動機は自己中心的で身勝手」と指摘。「警察官という立場にありながら、精神的、身体的に未熟な女子高生を狙うなど言語道断」とした。
弁護側は犯行現場は民家などが隣接し、通報される可能性もあったことから「場当たり的な犯行」と主張し、執行猶予付きの判決を求めた。
起訴状などによると、元巡査は6月26日午後5時15分ごろ、さいたま市北区の月決め駐車場内で、被害者の肩をつかんで抱き寄せ、体を触るなどしたとされる。