埼玉新聞

 

<大雨>避難者が増加、横瀬の一部で停電 上尾の用水路内で発見の男性は溺死、埼玉の台風19号死者3人に

  • 都幾川が「氾濫危険水位」を超えたため避難勧告が発令され、一時避難の市民=25日午後4時25分、東松山市立野本小学校体育館

 低気圧に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内では25日、大雨が降り、入間川流域の越辺川、都幾川は氾濫危険水位を越えた。国土交通省荒川上流河川事務所と熊谷地方気象台は同日午後3時20分ごろ、警戒レベル4相当の氾濫危険情報を発表。荒川でも警戒レベル2相当の水位上昇が確認されている。

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 県危機管理課によると、台風19号の影響により24日午後2時時点で避難者が128人いたが、25日午後4時時点では184人に増加した。

 気象庁によると、25日午後6時半時点での過去24時間の降水量は秩父市浦山で158ミリ、同市秩父で142ミリだった。大雨などの影響で、横瀬町では一部で停電が起き、午後7時時点でも続いている。

 一方、県は25日、上尾市平方のゴルフコースの用水路内で死亡しているのが発見された男性(67)について、台風19号による関連死と発表した。台風19号による県内の死者は3人となった。

 男性の遺体は17日、ゴルフコースの支配人が発見。県警によると男性は住所不定、無職で、司法解剖の結果、13日に溺死したことが分かった。遺体は腐敗が進んでいたが、特徴などから身元を特定したという。

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